【受付終了】短編ストップモーション・アニメ特集上映

最新受賞作品を中心とした短編ストップモーション・アニメーションを上映します。

日時

1月15日(土) 13:30〜15:00 ※開場13:00

場所

高知市文化プラザかるぽーと 2階大ホール

※このイベントの予約受付は終了しました。

©︎ Vivement Lundi ! – 2020

À la mer poussière

Héloïse FERLAY

フェルト製のパペットを使い、姉弟とその母親の不安定な関係を描いたストップモーション・アニメーション。荒涼とした砂漠に建つ質素な一軒家で、姉が弟の大きな耳を切り落とすと脅している。弟は泣きながら母親を呼ぶが、母親は車で走り去る。後日、再び喧嘩が始まると、母親はたしなめることもなく一人立ち去ろうとするが、子どもたちは置いていかれまいと車に乗り込む。静かに進み続ける3人だが、姉弟が父親について騒ぎ出したところで母親は動転して事故を起こしてしまう。愛情、不安、怒りが入り混じった母親の複雑な表情をフェルトの毛羽立ちによって表すなど、素材の風合を感情表現に巧みに取り入れてスリリングな物語を描いた。

[短編アニメーション|フランス]
第24回 アニメーション部門 新人賞

Candela

Marc RIBA / Anna SOLANAS

郊外にある古びたアパートに住む老女、カンデラ夫人の人生最期の日々を、つくり込まれた人形とセットで描いたストップモーション・アニメーション。老女はいつも一人で食事を取り、ネズミに餌をやり、洗濯をし、バスに乗って買い物へ行く。そんな彼女の前に少女が現れる。少女のために遊び道具をつくってやった老女は、その声を聞きながらソファで目を閉じる。

[短編アニメーション|スペイン]
第24回 アニメーション部門 審査委員会推薦作品

©︎ TAIYO KIKAKU Co., Ltd. / EXPJ, Ltd.

ごん

八代 健志

新実南吉による児童文学『ごんぎつね』を原作とするストップモーション・アニメーション。小ぎつねのごんは、村の青年・兵十が獲ったウナギを川に逃すといういたずらをする。しばらくして、兵十の母親の葬列を見たごんは、兵十が病気の母親のためにウナギを獲っていたと悟り、償いとして、栗や松茸などをこっそりと兵十の家に届けるようになる。ある日、栗を届けに来たごんの気配に気づいた兵十は、いたずらに来たのだと思い、その身を撃ってしまう。動物と人間という異種の交流を通して、本来相容れないもの同士の葛藤の構図をあぶり出した。人形の頭部は思い通りにならない素材と格闘した痕跡を感じられる木彫り、川に流れるのは実際の水、民家や小道具は実物と同じ構造で再現するなど、リアリティにこだわり細部までつくり込んだ。日本の自然や季節を丁寧に隙なく感じさせる画面が美しい。

[短編アニメーション|日本]
第23回 アニメーション部門 優秀賞

Daughter

Daria KASHCHEEVA

「父と娘の関係性」というテーマを、人形を用いて表現したアニメーション作品。とある病院の一室に横たわる男性と付き添うその娘。彼女は、傷ついた鳥に対する感情を父親に伝えようとした幼い頃のことを思い出している。そこで起こった一瞬の誤解から始まったすれ違いが、何年もの月日を経て、病室にいるこの瞬間まで続いている。人は心の痛みを見せてはいけないのか、父親がその内面を見せてくれることを願いながら内側にこもるべきなのか、彼女は思い悩んでいた。しかし、小鳥が窓にぶつかってガラスが割れた瞬間、何かが変わる。手持ちカメラの臨場感やクローズアップを取り入れた撮影方法によって、2人の関係性を擬似ドキュメンタリー調に描いた。

[短編アニメーション|ロシア]
第23回 アニメーション部門 新人賞

© ‶Pchela-studio

Kukuschka

Dina VELIKOVSKAYA

パペットを使ったストップモーション・アニメーション。砂漠に暮らす鳥のKukuschka(ククーシュカ)は、いつかは太陽にたどりつくと信じて旅を続けている。ある日そんな彼女に子どもができる。しかし、2羽になると素早く歩くのは難しい。仕事と子育ての両立の難しさと、母性の矛盾した多義的な側面を描いており、砂漠の舞台設定、美術も印象的な作品となっている。

[短編アニメーション|ロシア]
第20回 アニメーション部門 審査委員会推薦作品